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答えやすい質問 |
米国在住時代に学んだことを中心に、某巨大掲示板にて後輩親さんたちに色々お伝えさせていただいてきたのですが あと数か月で、そちらがサービス終了となるという連絡を受けました。
そこで、閲覧不能になってしまう前に これはと思う過去発言を順番にレスキューしておこうと思います。
ブログの過去記事と重なる内容もあるのですが A太郎と過ごした十数年の日々、またネットやリアルで知り合った人々との関わりの中で 学んだ当初よりも自分の中で消化できた部分も多くあるかなと思います。
今回は「答えやすい質問」 過去記事「HANEN session8」とほぼ同内容になります。
長男が3~4歳の頃にお世話になっていた言語聴覚士さんに オウム返しが出来るのは良いことなんだよ!と言われたことがあります。 オウム返しすることで、その場面で使うべき言葉を覚えていくことが出来るから、と。
当時教わったことなのですが 自閉の子にとって、答えやすい質問と答えにくい質問があります。 オウム返しや無視するのは、質問の意味が解らない時や 質問に答えるメリットを本人が感じてない時が多いようです。 その子の理解力に合わせた質問の仕方で、伝わることの楽しさ、便利さを知ってもらう 「その子にとってプラスになる」ように意識すると良いです。
以下、自閉の子が答えやすい質問の仕方を順に書いていきます。
1.どっち? 選択肢の中から選ばせる。最初は二択、少しずつ選択肢を増やしていく。 口頭で訊く場合、本人の意志とは関係なく、最後に聞こえた言葉をオウム返しすることがあるので どうも怪しいなと思ったら選択肢の前後を入れ替えてみる。 選択肢を、実物を見せて示して指差しや手差しで選ぶことが出来たら 少しずつ口頭で選択肢を示すように切り替える。
例)牛乳とジュース、どっちがいい? もう一度聞くよ、ジュースと牛乳、どっちがいい? (本人にとって、自分が選んだものを飲めるというメリットがある)
どちらも同じくらい魅力的で決めかねるという場合もあります。 最初はすごく好きなものとすごく嫌いなものの比較から始めて 明らかに嫌いな方を答えたら、その言葉通り嫌いなものを、涼しい顔して渡してやってください。 子どもは怒るだろうけど、ママは怒らないで 正しい答えをオウム返しさせてから渡す。
2.はい・いいえで答えられる質問 食べる?と聞いて、食べる。と語尾を下げられたらオッケー。
3.何・誰・どこ で始まる質問 これ、選択肢が無限にある状態、なので難易度が高くなります。 答えづらそうなら選択肢を絞って提示。
4.なぜ・どのように で始まる質問 学齢期に入ってもうまく答えられない子は珍しくないそうです。 何・誰・どこ、は答えを目に見えるもので示すことができますが なぜ・どのように、は答えも抽象的だから。
普段の生活の中では、確実に答えられる質問方法を主に使いながら ときどき1段階上の質問方法を織り交ぜる。 通じてないなと思ったら潔く前の段階に戻します。
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