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ありがとう学童保育 |
休校期間が始まった。 Q次郎はもう6年生だし、家に兄もいるから 本当は利用を自粛して家で過ごさせた方がいいと思ったのだけど あまりにも突然のことで、激しく動揺し、傷ついていたので 学童保育を利用させていただくことにした。
感染リスクを懸念して利用を控えたご家庭も多かったらしく 思ったほど多くのお友達はいなかったらしいが それでも、一緒に漫画を読んだりゲームをしたり 密を避けてグラウンドへサッカーをしに行ったり 竹馬や缶蹴りや泥団子作りといった、懐かしい遊びの遊び収めをしたり
ささやかな「いつもと変わらない日常」の生活の中で Q次郎は少しずつ落ち着きを取り戻していった。 それがどれほどありがたかったことか。
卒所旅行や、6年生を送る会は行われなかった。 今年限りで新しい建物に移転することが決まっていたので 本当は卒業生や地域の方々にも声をかけて懐かしい古い建物にお別れする会もしたかったけど、できなかった。 引っ越し作業も、保護者が手伝う予定だったけど、感染リスクを避けるためということで指導員と市の学校教育課の職員さんとでやってくれたらしい。
最終日 淡々と荷物を引き上げて Q次郎はいつもと変わらぬ調子でサヨナラを言った。 一番古株のT指導員は引っ越し作業の関係でご不在だったので お手紙をことづけた。
A太郎が入学する少し前 「障害のある子でも受け入れてもらえますか?」と ドキドキしながら訊いた あれから11年。
A太郎にとっても、Q次郎にとっても ここがもうひとつの家で みんなはもうひとつの家族だった。
ありがとう。 またいつかきっと、ちゃんとお礼を言いに来るから。
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