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転ぶ権利 |
この冬初めてまとまった雪が降ったので Q次郎は庭でかまくら作りに精を出しています。 これがやりたい!と思ったら何時間でも黙々と集中して出来るところは やっぱりA太郎の弟だなあ、と思います。
一昨日、学校のスキー教室がありました。 去年は初めての経験で、うまく出来なかったので 行く前はヤダヤダ言っていたのですが 今年はなんとか、林道コースなら降りてこられるようになった リフトから降りる時も転ばなかった 「きっと兄より俺の方が上手いよ、今度家族で滑りに行こう」と得意満面で帰ってきました。
ところが、もしかしたら来年からスキー教室がなくなるかもという話になっているそうです。
英語教育の導入と もともと他地域に比べて短かった夏休みの延長要請のため 授業時間が足りないので、学校行事を削るしかないのだと。
ふざけんな、だったら英語なんかやめちまえと思います。
一面の銀世界で冷たい空気を胸いっぱい吸って 何度も転んで、諦めずに立ち上がって 親でも先生でもない地域の大人の優しさに触れて 友達と競い合って、励まし合って
子どもには子ども時代にしか学べないこと 心の根っこになって、生き抜く力になっていくことがあるってことを 知らない大人が口をはさむから どんどんおかしなことになっていく。
最後のゆとり教育世代だったA太郎がもし現在のカリキュラムの中に放り込まれていたら こんなに成長できなかったと思う。 彼が経験させてもらえた様々のこと 校内でのスケートも 田植えも 餅つきも 支援級のカレー会も、市民プールへの校外学習も たった5年の間に全部なくなってしまった。
現場の先生方を責めるつもりはないけれど
吉田友子先生の言葉を思い出します。 『赤ちゃんは、這うように、立つように、歩くようにと誰に強制されたわけでもないのに毎日の努力を続けていきます。子どもというのは、本来、誰に言われなくても前へ前へと進んでいく生き物です。大人が邪魔さえしなければ。大人が邪魔し続けて、前に進むことへの希望を奪い去らなければ。』 http://i-pec.jp/bulletin.html
さて、Q次郎のかまくらが完成したようです。
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