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逃げないということ |
先日、小学校のPTA役員決めがありました。
うちの地域は在学中に クラスの役員と、地区PTAなる町内会を単位とした組織の役員とを それぞれ最低一回ずつ引き受けなければならないシステムです。
あきのすけは在籍は支援級ですが 「原級」と呼ぶ普通学級に、ちゃんと五十音順の出席番号を頂き、座席もあって一緒に授業を受けていますので こうしたお役目についても免除措置はありません。 来年度は地区PTAの三役をお引き受けすることになってしまいました (ホント、こういう時の私のくじ運って…)。
なんで健常児の面倒までみなアカンねん的なブラックな想いも、まああるにはあるわけなんですが それはともかく。
クラスの役員の方も、6年生ともなると既に一度はやった人たちがほとんどなので ・地区PTA会長 ・学級会長経験者 … というように、負担の大きい人たちをまず除外して 未経験者には優先して役に就いてもらって 残った人たちで、恨みっこなしのジャンケンなりくじ引きなりで決めましょう、と そういうシステムになっているのですが。
「ご家庭の事情で、○○さんはお引き受けできないというお申し出を頂いていますので、ご了承いただけませんでしょうか?」 という方が数名。 ふーん、それで了承してもらうってアリなんだあ。 お引き受けできない事情って まあ個人情報だから言えない、言いたくないってことなんだろうけど それ説明しないでも話が通っちゃうんだあ。 と、ちょっぴりモヤモヤ。
で、最後に 過去に役員未経験で、本日欠席で、引き受けられない事情のお申し出すらない、という人が一名。
本来なら欠席裁判で、ハイ役員決定!となる状況なんだけど 「その方、地区の方にも一度も顔を出されたことがなくて…」 「うーん、そういう無責任な人に役員押しつけても、結局周りが迷惑だよね。外しましょう」
逃げ得かいっ
でもその瞬間、彼女、クラス全員を敵に回したよね。
そういう人のお子さんっていったい… どんな子?ってあきのすけに聞いてみようか、と思いかけて
イヤイヤ、常日頃「親と子は別人格。子への評価が親への評価と思っちゃいけない」って自分で言ってるじゃないか。 精神障害の親を持つ子の苦悩が、最近テレビや新聞で取り上げられていたじゃないか。 子どもは無実。そういう目で見ちゃいけない。 と、慌てて自分を戒めたのですが。
ひるがえって、もし私が 『普通級で、ちょっと浮いてはいるけどまあそこそこ上手くやれている』程度の息子の障害を理由に逃げを打ったなら きっと周囲には厳しい視線で見られたんだろうな。 それは子どものあきのすけにも向けられたんだろうな。
役員、しんどいけど、みんな基本的に普通のお母さんだから 誰がやってもそれなりに回るようなシステムになっている。 みんな明日は我が身、もしかしたら自分がその立場だったかもって思ってるから 多少のことは目をつぶってくれる。力が足りなければ助けてくれる。 5年間過ごしてきた中で、ここはそういう地域だって思えたから。
人の顔が覚えられなくて、気が利かなくて 自信なんか全然ないけど。 うまくやれなくても、いいんだ。 自分にできることを、やってみればいいんだ、きっと。
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