で、昨日は初回の家庭訪問だった。 二種類の用紙“My Child’s Sensory Preferences”(子供の好む刺激)と“The How and Why Communication Checklist”(なぜ、どのようにコミュニケーションするか)をあらかじめ渡され、「記入は当日一緒にしますから、目だけ通しておいてください」と言われた。そこで、鉛筆書きで日本語訳と、当てはまりそうな項目に印をつけておいた。 訪問時刻はいつもならお昼寝の時間とあって、あきのすけは「絶好調」。さっそく“running back and forth”“jumping”に印がついた。それから幼児用椅子に突っ込んで転び、半ベソで「いたかったの」と言いながら寄ってくる。 “What is he saying?”(何て言ってるの?) “He says he has pain.”(痛い、と言ってます) “Ah, and he comes to you, needs your help. That’s good.”(そう、それに助けを求めてあなたの傍に寄ってきたわね。いいことよ。) と、早速もう一枚の用紙を取り出して、Spontaneous Speech(自発語)欄に“pain”と記入する。 その間にあきのすけが電話帳をめくって遊び始めたので、“watching repetitive movements”の項目にも印をつける。 というような調子で、子供の遊ぶ様子を観察したり、「○○して欲しい時、この子はそれをどうやって伝えますか?」というような質問に具体例を挙げながら私が答えるのを聞き取りながら、二種類のリストを仕上げていく。 「あきのすけ語」を英語に直して伝えるのはなかなか骨の折れる作業だった。「彼が意味のないことをしゃべっているのか、私が理解できていないだけなのか。実際に見えているものについて述べているのか、想像して/思い出して話しているのか、解らないんです。」私が拙い英語でそう言い訳するのを、先生はうなずきながら聞いてくださった。