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HANEN orientation meeting |
IEP meetingと前後して、あきのすけへの日本語指導の一環としてHANEN programの受講を勧められた。言語発達に遅れがある幼児に対する教育プログラムとして、カナダで発達し、北米を中心に各国で取り入れられているそうだ。 〔日本でもINREAL(インリアル)という名称で紹介されているとの情報もあったが、こちらはアメリカのコロラド大学で開発されたとかで、理念・手法とも極めてよく似ているが厳密には別物であるらしい。〕 今回勧められたのは自閉症児向けの“More Than Words”プログラム。L先生が検討のために貸し出してくれたテキストは、アメリカの本にしては絵が多くて解り易そうだ。ただし大きくて分厚い。

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親が家庭において子供のコミュニケーション能力を養う、というコンセプトは、HACに通じるものを感じた。ただしHANENの場合は認定されたSpeech Therapistが親を集めた小グループで講習会を開き、家庭での様子をビデオ撮影して進捗度を親にフィードバック、ということをするらしい。グループ内での親同士の交流もできてよかった、という話を米国在住の経験者から聞くことができた。
ただせっかく参加しても内容が理解できないのでは、というのが最大の懸念。隔週の講習会は2時間半にわたるので、通訳なし・単独で参加する私の頭がパンクするのは目に見えている。申し込み時にそのことを担当のP先生に伝えたら、印刷物やビデオで補足するので問題ないでしょう、という返事だった。まあ100%理解と欲張らなくても、なにがしかが吸収できればそれで良しとしよう。
ということで説明会に行ってきました。予想どおり、話の方は…(汗)今回はまだ具体的な内容ではなく、理念とか実績とかを紹介したあと今後のスケジュールなど事務的な連絡、参加者の自己紹介、といった内容でした。 参加者は2才前後のまだ自閉疑いの段階から、3才代の確定診断がついたばかりの子を持つ親。子供を褒める習慣の強いこの国にあって悩みを吐き出せる場所に飢えていたのか、それぞれ堰を切ったようにわが子の障害について語っていたのが印象的でした。 (ちなみに診断名は、皆さん医学的にはPDD-NOSと言われているようでした。うちもそうだけど幼いので細かい鑑別は不可能だし実際上必要もないのでしょう。教育現場ではASD〔Autism Spectrum Disorder〕という用語が使われています) 来週以降、担当STが各家庭を順次訪問し(予定所要時間2時間!)、子供の現在の能力や、好む遊びなどを把握した後、具体的な内容に入っていきます。テキストをしっかり予習していかなければ。
しかしテキスト代56ドルの自己負担は当然としても(貸し出してもらうという選択肢も有)、例によって受講料は無料。私が住むA市は大学や某大手製薬企業の研究所などがあるため経済的に潤っていると聞いてはいるが、どうもそれだけではないらしい。気になるお金の話はもう少し情報収集してから、いずれ書きたいと思う。
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