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KYT |
今朝の朝日新聞「ニッポン人脈記」で 「KYT」 なるものがあることを知った。 危険・予知・トレーニング の頭文字をとってKYT。
「子どもたち自身が危険を察知する感性を育てることが大事じゃないですか」
そのセリフに反応してしまった。
発達障害の特性として 危険を察知するのが難しい、とよく言われる。 道路に飛び出したり、高いところに登ってしまったり。 なので幼児の親は、子連れで外出すると本当に神経をすり減らす。
少し大きくなって絵本や絵カードなどを見てくれるようになると
×こうすると危ないよ ○こうすると安全だよ
ということを知識として伝えられるようになっていくのだけれど たぶんそのための教材は 親や幼稚園・保育園の先生等が自作することが多いのではないかなあと思う。 ソーシャルスキルトレーニングの一環として。
でもKYTでやっていることは、まさにそれと同じだ。 ある場面のイラストなり写真なりを見せて その中に潜む「危険の芽」を探させる。 △△だから××になる→じゃあ○○するといいよね ということを 自ら気付き、実際の場面で応用できるように学んでいく。
元々は労災防止の観点で、製造業等の現場で生まれた取り組みだが 医療などの他業種や、教育現場にも広まってきたのだという。
せっかく過去のノウハウがあるのなら 作成されたシートをちょっとお借りして 障害児の指導にも使えないかなあ、と思ったのだけれど
「作ること自体に意義がある」とか言っちゃって タダで公開されているものはあんまりないみたい。 まあこの辺りも、ソーシャルストーリーと一緒なわけで。
市販本 『子供たちの安全と安心のために―危険予知トレーニング(KYT)の進め方とモデルシート集 指導者用』
東京消防庁幼児用教材
ソーシャルストーリーを自作する、っていうと 腰の引けちゃう方もたくさんいるので 子ども会連合会でやっているという「KYT講習会」を 保護者向けにやってもらうみたいなこと、できないかな?
蛇足だけど 車を運転していると、歩行者や自転車の挙動にヒヤッとさせられることがしょっちゅうある。 もちろん交通弱者保護で車の方が気を付けなければいけないんだけど それにしても 「アンタら生存本能ないんか」と言いたくなるぐらい 自ら危険から身を守るという意識のない人が
最近増えたのか、 私の育った都市部に比べてノンビリしているせいなのか解らないけど
危険から遠ざけるだけが 子どもたちを守ることではないように思う。
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