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期待の新弟子 |
ちょっといい話。
(以下引用)
新弟子15人ずらり「恩返ししたい」 大相撲夏場所 2011年5月13日 朝日新聞 http://www.asahi.com/sports/spo/TKY201105130232.html
幕下の取組が始まる少し前。土俵で、「新序出世披露」が行われた。
まげも結えない短髪の新弟子たちが、親方や兄弟子から借りた化粧まわし姿で土俵に上がる。まだ「番付外」の彼らを、来場所から「序ノ口」として序列に加えるお披露目式だ。
2日目から始まった前相撲で2連勝し、この日に「一番出世」したのは、15人。最前列に八角部屋の18歳、宇野がいた。
島根・隠岐諸島の小島で生まれ育った。父の伸二さん(46)は、情緒障害のある息子を相撲取りにすることが夢だった。様々な筋肉を鍛えるために、まずはレスリングに取り組ませた。
入学した養護学校の高等部にはレスリング部がなかった。自宅近くにある普通科高校のレスリング部で練習できる特別の許可を得た。勉強もその高校に毎日、養護学校の先生が船で1時間かけて通ってきて教えてくれた。3年生だった昨年の国体、フリースタイル120キロ級で優勝。八角部屋への入門が決まった。
親方は、障害を不安視していた。でも「素直なんだよ。『押せ』と言ったら、ずっと押している」。化ければ高見盛のような人気力士になれる、と期待する。
宇野は念願の新序力士となったいま、「関取になって、両親や故郷に恩返しがしたい」と夢を語る。
八百長問題のさなか、それでも角界に飛び込んだ若者は45人。一番出世がかなわなかった新弟子は、16日の9日目に二番出世として披露される。
(引用終わり)
才能を見い出し、得意を伸ばす、ということ。 親も教師もあきらめず大切に育ててきたことが、親方の心を動かしたんだろうね。
障害があるからって、夢をあきらめる必要なんてない。
努力が必ず報われるとは限らないことは百も承知で、 でも 努力した人にしか幸運は巡ってこないんだろうな。
宇野くんの今後のご活躍をお祈りします。
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