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愛する人のために |
いつか生命保険のCMで使われていた、谷川俊太郎さんの詩をだしぬけに思い出しました。
保険にはダイヤモンドの輝きもなければ、
パソコンの便利さもありません。
けれど目に見えぬこの商品には、
人間の血が通っています。
人間の未来への切ない望みが
こめられています。
愛情をお金であがなうことはできません。
けれどお金に、
愛情をこめることはできます、
生命をふきこむことはできます。
もし愛する人のために、
お金が使われるなら。
生命保険の宣伝用に書かれた詩ではありますが いま全国各地で義援金を納めたり集めたりしている人々は きっとこんな気持ちでいるんだろうと思います。
こんなに突然に肉親を、ふるさとを失くした痛みと悲しみは 何年経っても癒すことなどできないだろうけれど。
未来への切ない望みをこめて。
遠い地に暮らす、おそらく一生会うこともないであろうあなたへの、愛をこめて。
この幾枚かの紙片に、生命がふきこまれることを祈ります。
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