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『知的障害のある人のためのバリアフリーデザイン』 |
前記事『不思議なレストラン』を図書館で借りた時、 棚の近くにあったのでなんとなく一緒に借りたのですが。
タイトルは知的障害となっていますが 自閉症の方に対する対応も含めた内容になっています。 あえて障害種別を分ける必要はないだろう、 個々の特性や困り感に応じて支援を考えていこう、ということですね。
主著者の二井るり子さんという方は、 元々高齢者向けの施設の設計などをされていた方のようです。 高齢者、身体障害者に対してのバリアフリーは進みつつあるけれど 「知的障害の方に対してのバリアフリーってないんですか?」 本人の能力の欠如、努力の問題に帰するのでなく 環境の方を整えてあげることで解決できる問題がたくさんあるだろう、と。
まさに「環境整備」の考え方ですよね。 私たちとは違うルートからそこに思い至った方がいるということが、 なんだか嬉しかったです。
スヌーズレンというリラックススペースや ピクトグラム、VOCAといったコミュニケーションツールの紹介など。 写真も適宜配されています。 どうしても入所施設での実践例の紹介になってしまうので 全く基礎知識のない保護者がこれを読んで家庭で具体的に実践するには正直しんどいかな。 でも「世の中にはこういう支援ツールがあるんだ」とざっと眺めるだけでも 勉強になるのでは、と思います。
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