翌日はNパパおすすめのシカゴ科学産業博物館へ。本物のUボートや巨大クリスマスツリーの前で写真を取ったり、様々な展示を見て回る。大きくて見やすい模型や、体験型の展示は我々外国人にも言葉のハンデを感じさせない。あきのすけもおとなしくついてきて、時々笑い声を上げたりじっと見いったりしていた。 人体の仕組みについて解説するゾーンに差し掛かった時のことだ。そのコーナーでは脳の情報処理の仕方、我々が知覚したり理解するとはどういうことなのかについて解説しているらしかった。ちょっと難しいね、と通り過ぎようとした時、壁面に“Learning Disability”と書いてあるのが目に留まった。壁面には数個のテレビモニターが設置してあり、”I am talking about How is having LD” “I am not stupid”といった札が添えてあって、画面の中ではLD者自身が自分の障害について語っているらしかった。独特の硬い表情。このビデオクリップを収録するのは彼らにとってはきっと困難な仕事だったに違いないと思う。足を止める人は少なく、彼らの語る言葉は私には解らなかったけれど、多くの観光客の集まる場所にさりげなくこういった展示があるというだけで、胸が熱くなる気がした。