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おひさまパン |
まだ11月だというのに、こちらはおとといの夜から雪が舞っている。風も強いし、昼間の気温も氷点下だ。どんより曇っていて、まだ夕方の四時だというのに薄暗い。
絵本「おひさまパン」(原作はアメリカ)の冒頭、
ゆきまじりのかぜが びゅうびゅうふいて ながれおちるあめは あちこちで はねてうずまき せかいじゅうの いろといういろを うばってしまったかのようです。
という光景が、まさに目の前にある。確かにこんな天気が何ヶ月も続けば、金色のおひさまパンを焼きたくもなるだろう。 あきのすけもこの絵本を毎日開いている。日本にいた時はそれほどお気に入りでもなかったのに、彼なりに何か感じるものがあるのだろう。
こちらへ来る前に住んでいた街は、冬でも晴れた日が多くて、ちょっと着込めば外遊びもできた。春が来ればうれしいけれど、それほど待ち望むという心境ではなかったように思う。
こちらは来週Thanks Giving Holiday、開拓民が厳しい冬を先住民の助けで乗り越えた逸話にちなみ、秋の実りを家族で囲むことで一族の結束を再確認して厳しい冬に臨むのだとか。来月はクリスマス、そのあと三月のイースターが大きな休暇シーズンとなるらしい。 クリスマスが冬至と重なるように、イースターは春分に程近い。キリスト教国だから復活祭を盛大にするのだとばかり思っていたが、おそらくやっとめぐり来た春、太陽の復活を祝う意味あいもこめられているのだろう。 祭りというものは、その土地の気候風土に根ざしているのだなあとつくづく思う。
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