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Helpを求める権利 |
学童保育で毎月配られる小冊子に興味深い話が載っていました。
そして第二に注目すべき課題は、「Helpを求める権利」の確立です。それには、「Helpを求める権利」を理解した集団を作ることと並んで、指導員自身が自らその権利を理解し、実践する勇気を持つことが必要になります。なぜならHelpを求める時とは、自分の弱点をさらす時であり、非常に大きなエネルギーと勇気を必要とする時だからです。 (中略) 「Helpを求める権利」が人間にとって大切なものであることが分かると、そこには弱者を配慮する集団が生まれます。「助けを求めることは弱いからでも甘えているからでもなく、とても勇気がいることだ」という考え方が根付き、「力で支配するいじめは決して強さを表すものではない」ことが常識になっていくからです。そういう集団づくりと一体になってこそ、「Helpを求める権利」は言葉だけでない本物の権利になっていくと考えることができます。
(『日本の学童ほいく』2010年3月号 p56より)
自閉症児は、他人に助けを求めることが苦手です。 助けて、手伝って、って言えないで、黙って固まっていたりします。 特に乳幼児期には「コドモはオトナを頼るのが当たり前」と私たちは思っていますから 「なーんで言えないかなーそのひとことが?」って首を傾げるわけですが
「助けを求めることは勇気がいることだ」
周りにその了解があることが 「Helpを求める権利」を保障するのだと。 子供の弱さを受け入れ、安心してHelpと言える環境を作ってやらなければいけないのだと。 改めて再確認させられた一文でした。
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