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Nothing about us, Without us |
鳩山内閣が「障がい者制度改革推進会議」を設置するというニュースの中で その中に当事者が参加するのは初の試み、と報じられているのを見て 心底驚いた。
自民党政権は「障害者自立支援法」により 福祉を「施し」から「有料サービス」へと大転換を行なったわけだが 確かに経費の9割は税金から出ているにせよ 「カネを取ってサービスを提供する」という一種の経済行為であるにもかかわらず 利用者の意向を聞く、 つまりマーケティングは行なわれなかったわけだ。
モノやサービスを提供するにあたり ユーザーの意見を聞かないで、自分の売りたいものだけを売るカイシャがどこにある?
そこには一個の人間に対する敬意は存在しない。 援助してやっているという尊大な態度があるだけ。
この法の施行時期にはちょうどアメリカに行っていたので どんだけ悪法か、という噂を聞いてもいまいちピンときていなかったのだが そういうことだったのか、とようやく合点がいった気がする。
2009年12月5日(古っ)の朝日新聞 「当事者に決めさせて 障害者権利条約 日本は批准まだ」という記事の中で、 タイトルに挙げた一文が非常に心に残った。
Nothing about us, Without us. (私たち抜きに、私たちのことを決めないで)
ほんとうに、あたりまえのことであるはずなのに。
だいじにしたい言葉だと思う。
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