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エコでないニッポン |
いい天気なのでコタツ布団を干そうと思って、久しぶりに布団をどけたらビックリ。 コタツのコードが、壊れかかっている。 ヒーターへの接続部分は、ネジ3本のうち2本が抜けてしまい分解寸前。 コードも外側の布部分が擦り切れて、中の電線の絶縁コードがむき出しになっている。 内掛け毛布を洗濯したのは先週?先々週?その時には気がつかなかった。
我が家で一番コタツを愛しているのはあきのすけだ。 朝起きてくるなり、自分でコンセントを差し込み、コントローラーのスイッチを入れて首までもぐっている。 夕方帰宅するとコタツに頭を突っ込んで「きゃああ、こんなところに母ちゃんの足があ」なんて、出たり入ったりしてふざけている。 ↑そういうことしてるから擦り切れちまったんじゃないのか?
とにかく、熱を発生するものだけに危険なので、 「じゃあコードだけ取り替えるか。ホームセンターで千円も出せば買えるでしょ」 と思ったら…。 同じ形のが、ない。
うちのは端子の差し込み口が3本ついているのだが、2本のしか売ってない。 二軒目の店には3本のがあったのだが、間隔が微妙に違う気がする。 値段も2600円。高っ。 開封して挿してみて「ダメでした」じゃ返品不可だよな、日本では。 コタツを買った店は何年も前に閉店しちゃったし。 しょうがない、ちょっと高いだろうけど町の電気屋さんに頼もう。
「すいません、これと同じ型のコタツコード探してるんですけど」 「本体のメーカーと機種が解らないと、お取り寄せできないんですよ」 「コードに、そんな種類たくさんあるんですか?共通規格じゃないんですか?」 「ええ、だいたい2~3種類にひとつって感じで…。 あと海外製品とか、10年以上前のものだと入手できないんですよ」
いったん帰宅して、布団を取っ払ってヒーターを外して、メーカーと機種番号と思しき記載を写して再度電気屋へ。いちおう国内のメーカーらしいので問い合わせてもらうことに。
翌日、「すみません。8年前に製造中止とのことで、供給されてないそうです」と 申し訳なさそうな電話が入る。 本体はまだ充分使えるのに、ヒーターもろとも取り替えるしかないらしい。
いつまでもコタツなし生活では寒がりのあきのすけからクレームが来そうなので、 保育園の帰りにホームセンターに寄ってヒーターユニットを購入。 旧品と同じ600Wのは4980円也。 こちらは大きさの違いとかはあまりないようだ。 化粧ネジ4本で止めてあるだけなので、取り外し・取り付け作業自体は簡単なのだけど…。
こういう、メーカーごと機種ごとにバラバラな規格をチマチマ作って、 無駄な買い替えを消費者に要求する日本の電器メーカー。 カセットがMDになりCDになり、 ビデオがDVDになり今度はブルーレイだって? そういう消費者無視の、無理やりな需要喚起でようやく成り立っている業界って、 やっぱりおかしいよ。
取り外された、まだまだ現役のはずだったヒーターを、なんとかゴミにしない方法はないのかなあ。とついつい未練がましく眺めてしまうのでした。
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