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It looks like… |
ある日の夕食のおかずはシジミのみそ汁だった。 砂を吐かせたシジミを火にかける前に、そうだ生きてる貝を見る機会なんてあまりないんだからと思い立って、あきのすけを呼んで 「見てごらん、貝があっかんべーしてるよ。」「何の貝?」「シジミ」 実物の威力は絶大だ。 その日はすっかりシジミDayになってしまった。 ♪シジミはカタタッカタタッカタタッ 実はカスタネットという楽器で出してます~ (テレビの子供番組で、こういう歌が流れているのだ) と口ずさみながら、 愛読書である「公文のことば絵じてん」を開き、「シジミ!」と見せに来る。 ふだん貝類はあまり好きではないのだが、「小さくて食べにくいから汁だけ飲めばいいよ」というのに、ちまちまと貝殻から外してシジミの身を食べていた。 そして紫色の貝殻をじいっと見つめてこう言った。
「ちょうちょみたい。Butterfly」
あれ? こんな風に、他の何かを連想したコメントって、初めて聞くかも。 彼にとって貝殻はあくまで貝殻であってその他のなにものでもないんだろうと思っていた。
「シジミチョウっていう、紫色の小さいちょうちょが、本当にいるんだよ。」 昆虫図鑑は手元になかったので、ネットで検索して写真を見せてやったけど、さすがにちょうちょから貝殻を連想するのはちょっと無理だったみたい。
また別の日。 パンを焼いていて、ただの丸パンではあまりに芸がないので、てっぺんにナイフで十字に切れ目を入れてみた。焼き上げると、内側から膨らんだせいで小さな角が4つ立ったような格好(写真とっておけばよかった^ ^;)。 ひとつお味見、と出されたパンを見て「お花みたい」。 うん、チューリップみたいに見えないこともない。
こういう子供らしいコメントが出ると、なんだかほっとする。
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