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手作りおやつ |
あきのすけの通っている通園施設には、月に一度、「はやいおかえりの日」というのがある。 給食を食べて歯磨きをしたらすぐ降園。いつもより2時間ほど早く帰ってくる。 それはつまり家庭で午後の活動をさせなければいけないということで。 早い時間はテレビの幼児番組もやってない。 2時間みっちり遊び相手をするのは結構疲れるし、ネタもそんなにない。 ほおっておくと何かしらイタズラをする。 そんなこんなで、最近は「いっしょにおやつをつくる」のが定番の活動になっている。
今日はカスタードプリンにしてみた。夕方の子供番組で作り方を紹介してたから。 まずはレシピを書くところから。 自閉症児仕様の、イラスト入りひらがなレシピを、その場で書く。

書くのに苦労するような難しいものは作らない。 いちど書いておくと、市販のレシピ本をいちいち広げるよりも使いやすい。
量ったり混ぜたりを、目の前でやる。できるところは手伝ってもらう。 普段あまり使わない動詞や助数詞が出てくるので、多少は言葉の勉強にもなっているかもしれない。 今日の新しい言葉は「こす(漉す)」「てき(滴)」。
食育と言うとおおげさだけれど、お店でせいぜい数百円で買えてしまうプリンやゼリー、クッキーや菓子パンが、いったい何からできていて、どれだけの手間がかかっているものなのか。 工場で機械で作ったものと、専門店の職人さんが作ったものではどうして値段も味も違うのか。 それを実感として覚えてほしいと思う。
昨日も偽装表示のニュースがあった。 どうせ加工食品に混ぜてしまえばわからないからと、豚肉を牛肉と偽って販売していた。 それがどれだけ消費者を馬鹿にした不誠実な行為であるか。 一方で、納入先の加工食品メーカーや消費者によるコストダウンの圧力が、彼らに不正を強いたのかもしれないとも思う。 コロッケの値段は、私が子供だった○十年前と、たいして変わらない。「自分で作るより買った方が安い」などということが、なぜ起こるのか? 将来だまされない生活者として「生きる力」に、幼時のこんなささやかな体験がつながればいいなと思う。
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