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概念のカベ |
お正月にじいじのPCでトランプゲームを目にして以来(じいじがやっているのを膝で見ていただけだが)、トランプにやたら興味を示していたあきのすけ。 百まで数えられるのだから、数字を使ったゲームならできるかも。 そこで、“「せーの」でひっくり返して、数字の大きい方が勝ち”という遊びに挑戦してみた。 札を5枚ずつ配り、せーの、の合図で一枚ずつめくる。これは手をとって教えたらすぐできた。 札に書かれた数字は読める。Jが11、Qが12、Kが13を意味することも解ったみたいだ。 だが、「大きい数字の方が勝ち」ということが、どうもわかっていないらしい。 「2と5でしょ。どっちが大きい?」と尋ねても、「おおきい?」とオウム返ししたり、首を傾げてヘラヘラ笑ったり。 数字が大きい、小さいは、確かに普段使わない言葉だ。じゃあ表現を変えてみるか。 「こっちはダイヤが、1、2個。こっちは、ダイヤが1、2、3、4、5個。どっちが多い?」 これまた「おおい~?」と返したきり、固まっている。
ショックだった。 物の数を数えることはできている。 お皿におやつの干しブドウを載せると、ちゃんとたくさん乗っている方を持っていく。 だから、「おおい・すくない」という言葉を理解していないとは思っていなかったのだ。
そこで、貯金箱にたまっていた一円玉でこんなものを作ってみた。

いろんな枚数の一円玉を、セロテープでとめて、テープの上からマジックで枚数を書いただけ。トランプに合わせて13まで作って材料費たったの91円。
2枚重ねたものと5枚重ねたものをテーブルに並べて「どっちが大きい?」「…こっち?」 ちゃんと5の方を取る。よしよし。いろんな組み合わせでこれを繰り返す。 それから、トランプで出た数字と同じ数のコイン束を渡す。すこし理解が進んだようだ。
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