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エジソンのお箸 |
あきのすけはいまだにスプーン・フォークを上手持ちで食べている。 下手持ちに直そうと試みたこともあるが、既に上手持ちがこだわりになって定着してしまったらしく困難を極めたのであきらめた。あき父いわく「アメリカ人は上手持ちだぜ。やつら不器用だから」。 それが本場流なら、少なくともアメリカにいるうちはこのままでいいか。 でも右手にフォークを握り締めたまま左手で手づかみして、あげく汚れて気持ち悪いと文句を言うのはやめてほしい。大好きな麺類を食べるには、やはり箸を覚えてもらったほうが便利かも。と、幼児用の箸を食卓においてみるが、なにせまだジャンケンのチョキも出きないのだから、まともに使えるわけがない。
そんな時に知ったのが「エジソンのお箸」。指を入れるリングがついていて、初めてでも正しい持ち方ができるという。

帰国後すぐアマゾンで注文した。 「あきのすけはきっと左利きね」と行く先々で言われ続けていたし、父親も左利きなので、無理強いしたらかえって遠回り、と左利き用を購入。 指を入れてやり、薬指が曲がらないのは大目に見て、ハサミの要領で「Open, Close, Open…」と声をかけながらリードすると、ソーセージもニンジンもあっさり口に入っていった。 「あーら上手じゃない。」と安心して自分の食事にかかり、顔を上げると、指を抜いて一生懸命お箸を右手で持とうとしている。何度持ち直させても一緒。 「食べるときは右手を使う」ルールが出来上がっていたのか…。 仕方なく右手用も追加購入。 意外なことに、スプーン・フォークに見向きもしなくなった。 ボロボロこぼしながら、白飯を一生懸命お箸で食べている。 お箸、使ってみたかったんだ。
普通の箸への移行が難しい。 指先の機能が充分に発達するまで、無理に箸を練習させる必要はない。 そういう専門家の意見もあるそうだ。 だけどエジソンのお箸でがんばって食べているあきのすけを見ていたら、やっぱり持たせて良かったと思う。 いいよ、ジュニア用サイズもあるそうだし。 きっと介護用品で似たような食事補助具があるだろうし。 マイお箸を持ち歩けば、割り箸要らずで環境問題に貢献できるかも?
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