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進化するpretend play |
自閉症児はごっこ遊びができない。 何かの本に書いてあったそんな言葉を、私は鵜呑みにしていた。 だからIEP meetingで先生方が、pretend playを取り入れるとおっしゃった時、それは無理じゃないかと言ったのだ。
もちろん、相手とのやり取りの中でストーリーが無限に予想外の方向へ展開していくような、「本来の意味でのごっこ遊び」は、まだまだ先の話だ。 だが、最近のあきのすけの遊び方を見ていると、オモチャの使い方がずいぶん変わったと思う。
車はタイヤの回転を眺めるもの。一列に並べるもの。 レールは手当たり次第につなげてどこまでも長く伸ばすもの。 ブロックは摩天楼のようにどこまでも高く積み上げるもの。 ほんの数ヶ月前までは。
今、彼は明らかに輪にしたり橋を作る意図を持ってレールをつなぎ、 ブロックで信号機や車やトンネルを作り、 踏み切りで渋滞している車列を再現する。車の後部座席にはちゃんと「僕」が乗っている。 現実に見たことを、オモチャに象徴させ、「あきのすけワールド」内に再現してみせている。

カンカンカン、ガタンゴトン、の効果音つき。
でも彼が自閉症児でなかったら、これが結構すごいことだなんて、思わなかっただろうな。
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