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AUTISTICな日々
長男A太郎のキャッチコピーは「世界に通用する自閉症児」。大学生になり親元を離れて寮生活をしています。定型発達の次男Q次郎は反抗期真っ盛り、サッカーに明け暮れる日々です。気まぐれ更新のため、コメントを頂いてもすぐにお返事できない場合があります、ご了承ください。


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    TIME誌の自閉症特集記事2
    ずいぶん間があいてしまいましたが、TIME誌の記事の後半部分をご紹介いたします。




    良質なプログラムによる早期教育が、自閉症児の可能性を広げる鍵である。ふたつの取り組みを紹介しよう。

    子供が自閉症かもしれないというショックを受けた瞬間から、親たちはめまいがするような専門家や、セラピストや、それからいかがわしげな売人たちの世界に足を踏み入れる。早く適切な援助を受けることが肝要なのに、パニックに陥っていたり絶望と戦っている時に、まともな決定を下すことは難しい。

    過去二十年間、自閉症児に対して行なわれてきた主な手法はABA(行動分析)に基づくものだった。ABAは心理学者スキナー博士の古典的研究から来ているもので、彼は―主に動物を使って―注意深く演習と報酬を繰り返し与えることで行動を変えることができるということを示した。1987年、UCLAのアイバー=ロバースの発表した小さな研究が大きな反響を巻き起こした。週に40時間、行動学理論に基づいた訓練を受けた19人の自閉症児のうち9人が、IQが大幅に向上し一年次を終了することができたと報告したのだ;対照群では40人中1人だった。それは最初の希望の光だった。
    近年ABAモデルには疑問が投げかけられている。ロバースの後継者トリストラム=スミスが1987年の結果を2000年に再現しようとした時、知的な指標における成功率はそれほど高くなく、社会的な振る舞いには改善が見られなかった。一方、新しい手法も考案された。有名なもののひとつは、児童精神学者スタンレー=グリーンスパンによって開発されたもの。彼は国立精神衛生研究所で15年かけて乳幼児の発達について研究した。DIRと呼ばれる彼の手法は、前提として、まず母子間で行なわれる感情シグナルの交換が幼児期における学習の基本となると考えている。グリーンスパンは親や教師たちを、最も内に引きこもっている子供たちの気持ちをもひきつけるように訓練する。床に寝そべって彼らの世界に入り、積み木を並べるような反復的行動を人との楽しい関わり遊びに変える手助けをする。フロアータイムとも呼ばれるこの手法を彼は近著に詳述している。
    米国の自閉症児教育プログラムの大多数はABAの手法に基づいているが、DIRも取り入れられつつあり、いまや多くのプログラムが両者の要素をミックスしている。これらのテクニックは実際どのような違いがあるのか?ふたつの学校を尋ねてみた。

    ALPINE LEARNING GROUP
    親たちが競って子供をここへ入れたがるのもわかる。感覚過敏があり不安定な子供に対して、この静かで秩序ある世界を望まない親があるだろうか?ニュージャージー州のアルパイン校には3才から21才の28人の生徒が明るい6教室に分かれて学んでいる。スタッフと子供の比率は1対1。72,223ドルの授業料は州が負担している―連邦法は障害のある子供たちに「適切な」環境で無料の教育を受けさせるよう定めているから。
    アルパインでは全ての目標、全ての授業、全ての反応が、それぞれの子供の進行状況を追跡できるバインダーに注意深く保管されている。これがABAの一番肝心なところだ、とこの学校の創立者のひとりであるブリジット=テイラーは説明する。「私は科学者であると同時に実務家でもある。データが必要だ」と心理学博士号を持つABA公認セラピストであるテイラーは言う。4才のジョディ=ディピアッツァのバインダーの厚さは7インチにもなる。ジョディはこの学校に来てまだ一年にもならないのに。他の大抵の生徒たちと同様、彼女は幼児期に家庭でABAセラピーを開始した。
    教室では、ジョディは教師と一緒に静かに小さなテーブルにつく。彼らは交代に写真を見て、その状況を説明する文章を完成させる(「女の子が自転車に乗っています」というような)。正解のたびにジョディは表にシールを貼る。シールが一定の数に達するとごほうびがもらえる。ABAはかつてM&Mチョコのごほうびで有名になったことがあるが、近頃は改善されて子供の個々の好みに応じた強化子が考えられている―好きな遊び、抱擁、またある子供の場合にはミニサイズのケチャップ。ジョディは3才まで全く話さなかったが、夕方の2時間の個別指導のおかげで、いまやよくしゃべり様々なスキルを急速に身につけている。「目が覚めた瞬間から眠りにつくまで、全てが構造化されています」と母親のミッシェルは言う。彼女はジョディの成長ぶりに目を見張っている。
    テイラーいわく彼女の生徒の29%は、だいたい5~8才だが、加配つきではあるものの普通学級に編入している。アルパインに留まる生徒の多くは言語スキルが限られている;年長の生徒の中には基本的な要求を表明するのに電子装置を使う者もいる。自閉症特有の儀式的な行動は強力に抑制されている。「手を下ろしなさい」と教師は手をひらひらさせ始めた子供に命令する。「私たちはそれを受け容れる文化ではないのです」とテイラーは言う。「戦いの半分は、行動をより良く見えるものに修正することなのです。」
    4人の十代の少年が属する教室では、生活スキルに焦点が当てられている。ジョナサンは食料品店の買い物リストを入力することを学んでいる、あとで彼と指導者はそれを持って買い物に行くのだ。カメラの使い方を学んでいる他の少年は、訪問者に写真を撮っていいかどうか尋ねている。彼はいつも同じ言葉と抑揚を使っている。
    ロボットのような行動、情動の欠落、訓練したスキルを学校の外で使えない、ということはABAについてときどき指摘される欠点である。例えば、アルパインで任天堂のゲームを覚えたある少年は、家に帰ると単にスイッチを入れたり切ったりするだけの状態に逆戻りしてしまった。支持者も一定の弱点があることは認めるものの、長期間にわたる実績を特筆する。
    ロチェスター大のトリストラム=スミスは言う「現時点でABA以外の全ての方法は基本的に実験段階だ」。

    CELEBRATE THE CHILDREN
    ここは静かな学校ではない。廊下には子供たちがしゃべったり遊んだりする物音が満ち溢れている。壁には横断幕や写真や子供たちの製作品が飾られている。親たちはいつも、刺激が多すぎるのではないかと責任者のモニカ=オスグッドに尋ねるのだが、この学校は生徒達に「本当の世界」に適応するように求めているのだ。CELEBRATE THE CHILDREN(CTC) ―州によって負担されている学費は年47,856ドル―は最近増えているDIR学校の中のひとつだ。2004年1月ニュージャージー州スタンホープに開校した時には生徒数は3人。現在は幼児から十代まで41人、さらに急速に増え続けている。
    CTCは情動の表現と自発的な思考を強調する。特定のスキルに取り組むよりもむしろ、DIRの活動は、多くのスキルを一度に確立するような、複雑な社会的相互作用を取り入れる傾向にある。5~9才の教室では8人の子供が輪になって座り、クラスメートの顔の描かれたカードと、指示の書かれたカードを選ぶゲームをしていた。そのクラスメートに指示されたことをすると(オリビアにハイタッチするとか、アレックスを抱きしめるとか)、子供たちは賞賛される。形のあるご褒美の代わりに、励ましの掛け声とか達成感とか、人との関わりから得られる、グリーンスパンが言うところの「温かく喜びに満ちた感覚」が、学ぶための強化子として働いている。11~14才の教室では、子供たちは水に見立てた二本の青い薄紙に挟まれた狭いボートの中に立つように言われた。課題は:線を踏み越えて「水の中に落ちる」ことなく、背の順に並びなおすこと。このタスクはコミュニケーション能力、問題解決能力、視空間スキルを組み合わせたもの。CTCの教師は感覚の問題に取り組み、終日作業療法の手法を使うよう訓練されている。
    CTCの核心はフロアータイム、1対1の遊びの時間だ。
    6才のデビッドは滑り台を何度も何度も滑り降りていた。彼がはしごのてっぺんに着くたびに教師はふざけてとおせんぼをし、この極めて受動的な子供にアイコンタクトをして自分の希望を伝えるよう仕向けていた。「彼に教師の手を押しのけるか、『どいて』と言うかして、自分から気持ちを伝えるようになってほしいんです」とCTCのアシスタント・ディレクターのローレン=バルザックは言う。「教師の思惑通りなのですが、彼はそのことを知らない。ただ楽しいから続けているだけ」。
    社会的相互作用をこのようにして確立することは、デビッドにとって学校でのサークルゲームに参加したり、家庭で夕食のテーブルについたりすることを容易にするだろう、と彼女は言う。
    オスグッドはあるABAプログラムに6年間従事した。「スキルを伸ばすのにはとてもいいんですが、子供たちは自分自身で考える能力、問題を解決する能力、社会で生きていく能力に欠けていました。」また彼女はABAが「普通に見える」ことを強調し、手をひらひらさせたり体を揺らしたりといった行動の理由について考慮しないと感じている。「それらは不安に対処するために秩序を生み出す戦術なんです。我々の哲学は『やめなさい』と言う事ではない。DIRでは、あるがままの彼らを尊重し、彼らがうまく生きていくために必要なツールを提供するのです。」時には、文字通り―オスグッドは、何かいじるものが欲しいと頼んできた少年に軟らかいボールを手渡した。頼むことを知っている、というのは自分をコントロールすることを学ぶ手がかりだと。
    グリーンスパンは興味深い長期試験の結果を報告したが、対照群を設定したランダム試験ではないという批判がある。それに応える一連の研究はトロントのヨーク大学で現在進行中である。その中には、苦悩する親たちの選択の助けになるであろう研究―DIRまたはABAを受けた子供たちの脳を画像解析で比較する研究―も含まれている。
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    【2006/06/08 08:21】 療育(米国) | TRACKBACK(1) | COMMENT(4)

    この記事に対するコメント
    はじめまして。
    うちの娘も自閉症です。(中度~重度)

    偶然、TIME誌の自閉症特集のことを知り、関連記事を探していたらここにたどり着きました。
    TIMEの記事は、ロヴァースの実験の追試が思わしくなかったというのが興味深いですね。

    これからもときどきお邪魔させていただこうと思います。よろしくお願いします。
    【2006/06/08 21:15】 URL | そらパパ #-[ 編集]

    そらパパさん、はじめまして。
    ブログも拝見しました、すごい充実度ですね!
    うちの場合、障害を疑いながらも診断がついたのが一年前、その直後海外引越しのドタバタもあって、なかなか各種療法の研究までたどり着いていません。おいおい勉強させていただきたいと思います。

    私はDIRの少なくとも基本姿勢にはとても共感したのですが、ただ社会的な賞賛が強化子として使える段階に達しないお子さんもあると思います。
    環境の構造化にしても、その子のゴールをどこに設定するのか―定型発達の方たちに立ち混じって実社会で生活させるのか(もちろん全ての親御さんがそう望むでしょうけど)、整理された環境でストレスなく生活できることを優先させるのか―。
    結局、個々の状況に応じて使い分けていくということになるんでしょうね。
    【2006/06/08 22:18】 URL | あき母 #-[ 編集]

    初めまして。私は、日本で 自閉症者の専門入所施設で働いていました。現在は、カナダのバンクーバーで語学留学中です。Readingのプロジェクトで自閉症を取り上げて、色々検索しているうちに、ここにたどりつきました。TIME誌のこの記事に決めたところ、日本語翻訳が!!!(もちろん、ちゃんと自分でも訳しましたが)少しだけ、他のページも拝見させて頂きました。
    現在、私は、自閉症の方と関わる機会はないのですが、このブログを読んでいると、自閉症云々ではないところでも、とても元気づけられました。これからも、楽しく拝見させていただきます。
    では、また。
    【2006/09/04 02:25】 URL | Kazusa #-[ 編集]

    Kazusaさん初めまして。
    Labor Dayで出かけており…と言っても近所ですが…お返事遅くなりました。

    バンクーバー、10年近く前に一度行ったことがあります。美しい港町ですね。

    日本語だと解り難い自閉症の専門用語も、英語の方がかえってイメージしやすいことが結構あるんだなあとこちらに来て思いました。
    私はただの親で素人で、英語も会話の方は全然ダメなんですが(^ ^;)

    どうかお勉強頑張って、いろんなことを吸収していって下さいね。
    【2006/09/05 22:35】 URL | あき母 #-[ 編集]


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    TIME誌の自閉症特集

    これもちょっと話題遅れかもしれませんが、TIME誌が自閉症の特集をしたようですね。 表紙にも大きく「AUTISM(自閉症)」と書いてあって、けっこう大きい扱いのようです。記事は以下のように3つに分かれているようですが、本文にご興味のある方はまとめて1ドル99セン お父さんの[そらまめ式]自閉症療育【2006/06/08 21:10】