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不器用な人 |
あまりにベタなタイトルに、期待せずに見始めたNHK朝ドラ「純と愛」 キャラ設定に世間ではいろいろ批判もありましたが 「空気を読めない人」は、他人とは思えないので(^ ^) 純ちゃん、幸せになってくれればいいな~と思いつつ 意地でも簡単には幸せにしない脚本家、さていったいどこに落とすつもりなのか(ワクワク)
愛くんがフツーの人になってしまったいま、 気になっているのは愛くんママです。 登場時とは比較にならないぐらい、人間的なキャラになってきましたね。
「どうして弁護士になったの?」 「どうしてお父さんと結婚したの?」 「どうして僕に愛という名前を付けたの?」 そんな、この歳にしていまさらな、息子のカワイイ質問の数々に 照れて逃げちゃった愛くんママに 「そこでちゃんと答えてあげなきゃダメじゃな~い 」 と突っ込んでしまったワタシ。
本当は家族を愛していて 本当は誰かに助けを求めたくて でも家族を守るために強い女を演じるしかなかった
頭が良くて美人で、でもとびっきり不器用な彼女に 心から笑える日が来てほしいなあ、と思います。
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「この表情は学んだものだ」 |
浦沢直樹のマンガ「MONSTER」の登場人物の一人 ヴォルフガング・グリマー。 国家による実験教育で感情を奪われた彼は その状況に応じた表情を作ることを学ばされます。
「この表情は学んだものだ」 つくりものの笑顔をいつも張り付かせていることを 彼自身が一番悲しいと思っていて そして主人公テンマに、折に触れこう問いかけるのです 「この表情でいいのかな… こんな難しい感情、教わってないよ」と、不安そうに。
息子を見ていて、時折彼を思い出すのです。 息子のいまのこの顔は、本当の気持ちを表しているだろうか。
“社会”に適応するために、良かれと思って私が教えてきたことは この子をかえって不安にさせてないだろうか。
2歳過ぎてようやく笑うようになった息子。 彼の笑顔を守りたい、そう思って生きてきたつもりだけど
作り物の、借り物の笑顔で この表情で合っているだろうかと 内心ビクビクしながら暮らしているとしたら あんまり申し訳ないじゃない。
だから、 たま~に弟とケンカしている声が聞こえると なんだかとってもホッとするんです。
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