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二度目の運動会 |
少し遅くなりましたが、 あきのすけの小学校の運動会が終わりました。 何と言っても二度目ですから、 手に汗握って緊張しまくり、また見るもの全てが新鮮で珍しかった去年と違って かなり余裕を持って臨めました。
出場種目も去年とほとんど変わらないのですが 玉入れの代わりに今年は「花笠音頭」なるものを踊ります。 ぶきっちょのあきのすけ、かなり苦労したようなのですが 基本的にダンス系は好きで 普段からテレビを見ながら○○体操をしたり 楽しげな音楽が聞こえてくるとクネクネと怪しげなオリジナルダンスを踊っているので モチベーションは高かったらしく。 家でも花瓶敷きにしてあったミニ畳を笠代わりに 「1、2、3、4…ここをこう回すところがね…」とブツブツ言いながら自主トレしていました。 その甲斐あって、まあ笠を背中に回すところは特性的に難しかったようですが 合格点あげましょう。の踊りでした。
今年の心配は「かけっこ」。 1学期は体育の障害物競走が苦痛で登校渋りをしていたあきのすけ、 どうせ何度走ってもビリ決定のかけっこがイヤで 運動会をボイコットするのでは、という心配があり。
母も足は遅かったので 「仕方ないよ。他の競技や勉強でがんばりな」としか言えず。 せいぜい去年と同じ「万歩計でその場足踏み」くらいしかしてなかったのですが。
担任がわざわざ、トレーニング方法の資料をくださり。 腕振り、腿上げ、爪先でホッピング、などしているうちにだんだん走り方もしっかりして 練習ではもう少しで前のお子さんに追いつけそうな場面もあったらしく。
どうしても「できなくてもいいじゃない」と言ってしまいがちだけど 彼自身のニーズは違ったんだなあ。 「できるようになるやり方」がもしあるのなら、それを教えてあげるのが本当の支援だよね。 なんてことを考えさせられました。
前日、テレビの星占いで 「望むものが得られないかも。でも最後まで諦めないで」と言われてしまったあきのすけ。 うっ、それってもしかして…。 でもそれがかえって予告(暗示?)になったようで。 当日は緊張もあったのか、やっぱりダントツのビリではあったけれど 走り終えたあきのすけはすがすがしい表情をしていました。
好天に恵まれすぎて暑かった一日、 観覧の家族は我が子の出番以外は日陰に避難していましたが 子どもたちは日差しの照りつける校庭で、じっと座って観戦です。 それができただけでも素晴らしいです。我が子ながら尊敬します。
たいへんよくできました。 
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「セカンドステップ」 |
これも新聞記事からの話題。
「子どもが加害者にならないために」米国で開発された、 キレずに感情をコントロールするためのプログラムというものを推進している団体があるそうです。
朝日新聞2010年9月26日教育面より http://www.asahi.com/edu/news/TKY201009270091.html
NPO法人「日本こどものための委員会」 http://www.cfc-j.org/
法人HPによると 発達障害児を念頭に開発されたプログラムではないものの アスペルガーやADHDの子どもたちに対して有効だったという事例もあるとか。
新聞に書かれている内容自体は 私たちにとって馴染み深い「ソーシャルスキルトレーニング」そのまんまじゃないか、という印象なのですが なにせ田舎住まいの身ではまともにSSTを教えてもらえる場所なんてありゃしない。 また、障害児としての支援からこぼれがちな軽度発達障害の子たちには もしかしたら定型のお子さんと一緒くたにこうしたプログラムを受けられる方が 内容も身につきやすいし、 周囲のお子さんの理解や支援も得やすくなるのではないか。
興味深い取り組みだと思います。 うちの近所にも講師できる人いないかなあ。
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「障害児通園施設 一元化めざす法改正急げ」 |
以前このブログでも取り上げた 「障害者自立支援法等の一部を改正する法律案」が廃案になった、ということを 2010年9月22日付の朝日新聞「私の視点」の記事から知りました。
「障害児通園施設 一元化めざす法改正急げ」 全国児童発達支援協議会副会長 宮田広善
あきのすけもお世話になった「障害児通園施設」ですが ニーズが大変高いにも関わらず 知的・肢体・難聴の3種別、公立・私立全部あわせて全国に380ヶ所しかなく 設置状況にも地域格差が大きい。 そのため希望しても通園がかなわないお子さんがたくさんいらっしゃるのです。 それ以外にも、この法案に盛り込まれていた「柔軟な障害児支援に向けた重要な内容」が、 国会の混迷により廃案に追い込まれたことを深く憂慮する内容の記事です。
残念ながらWeb上で記事が公開されていないようなのですが 想いを同じくする方がおられた事がうれしくもあり 書誌事項のみではありますが紹介させていただきました。
制度の谷間に置かれた子供たちを支援する仕組みを 本当に一日も早く実現させてほしいです。
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ドロップスの展覧会 |
以前にもご紹介した、かわいらしい視覚支援シンボルDroplet Projectですが、 その後iPhone対応のVOCAソフトを発表するなど、 着々と進化を続けているようです。
で、展覧会を開いているというので、行ってきました。
本当はVOCAソフトの実演を見たかったのですが ワークショップの日は所用があって参加できず(残念!)。 まあ見に行ける時に行っておこうと。
で、会場でなんと療育仲間のYさんとバッタリ。 母どうし話し込んでいる間、Qちゃんは元麻布ギャラリーのお姉さんに相手してもらって塗り絵にいそしんでいました。 「この子、ドロップス坊やソックリ~!」 ということで、展示品の3Dドロップス坊やと並んで記念写真まで撮っていただきました。
床一面に貼られたドロップスシンボルの上をペタペタ歩きながら 「マル!バツ!わらってる!おめめグルグル!おこのみやき、あった!」 とご機嫌なQちゃん。 そうか、だいたい3才児程度の認知能力があれば充分使えるって事よね。
ただこの3才児、 思えば生まれたときから絵カードやシンボルマークに囲まれた環境で育ってきたわけだから。そういう意味ではあまり参考にならないかも?
ケチなあき母はHPで無料公開されている700語版のうち その場その場でほしいものを拝借する程度だったのですが 1000語版は名詞中心にさらにパワーアップ。 また、カレンダーやスケジュールなどへの応用例も紹介されていて これはいい!というので 書籍&CD-ROM『視覚シンボルで楽々コミュニケーション』も その場でゲットしてきました。
養護学校の先生方が作ってられるものですから、 基本的に金儲けする気がないんだなあ。というのは、 「商売敵」であるはずのよそのシンボルやコミュニケーショングッズまで紹介しちゃっている辺りからもよく解ります。 あるいは、「俺たちの方がもっといいもの作ってやるぜ」という自信の表れかも? とにかく、お値段がお手ごろなのは助かります。
SST補助教材ソフトやスケジュール作成ソフトなども準備中とのこと。 支援の現場から生まれ、ユーザーの声を取り入れながら進化し続けるドロップス、 まだまだ目が離せません。
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さすが兄弟? |
Qちゃんを保育園に迎えに行き、車に座らせると 「カックラッペ、ちょーだい!」と言う。 「カックラッペ?…なにそれ?食べもの?」 「そう。ストローで、チューッとするの」 「フラッペじゃなくて?」 「カックラッペ」 「カ…?ゴメン、母ちゃんわからんわ」
と、運転席に乗り込み、 ドリンクホルダーに置いてあったプラカップを手に取ると、後ろから「それ!」 「これ?これは…」 カフェラッテ。 母ちゃんの仕事帰りのささやかな贅沢に、さっきコンビニで買ってきたやつ。
カフェラッテ。 カックラッペ。
うーむ。音的には似ていなくもないが。 ていうか、どこでそんな小じゃれた名詞覚えたんだコイツ。 「ゴメンね~、これはオトナの飲み物で、苦いから、飲ませてあげられないのよ~ 」
で、夕食の時。 「きょうQちゃんがさー、お迎えの時に“カックラッペ”なんて言ってて、 母ちゃん何の事か解らなくてさあ」 と、あきのすけに話したら、間髪いれず
「お母さんの飲んでるコーヒーのことでしょ」
…なんでわかるの、それで? うーむ、さすが仲良し兄弟。
で、終わろうと思ったんだけど、いまふと思ったの。 もしかして、あきのすけが教えた?「カックラッペ」て。 明日きいてみよっと。
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相談窓口案内 |
長野県の発達障害者支援センターが 「発達障害・・・どこに相談したらいいの?」 というリーフレットを作成しています。
刊行物 http://www.pref.nagano.jp/xeisei/withyou/hp_dd/nsc-ad_publish.html のサイト内からpdfファイルとしてダウンロードできます。
現在、いろんな機関が相談窓口として機能しています。 もちろん、最初はどこの窓口でもよくて 所管外の相談内容については 「その件に関しては~~へ」という案内もしてくれるのですが
疑い段階、診断直後の親にとっては 「なんとか一元化できないの?」 「たらいまわしされて気分が悪い」 と感じることにもなっています。
このリーフレットは、 相談者のライフサイクルに応じて、 また各相談機関の守備範囲を明記することによって 回り道しないで最も適切な相談機関を選ぶことを可能にしているのではないかな、と思います。
また、県下の療育機関が掲載されているのも素晴らしいと思います。 「早期療育って言うけど…いったいどこに行けば受けられるのよ 」 と、当時は随分じれったい思いをしましたからね。 他の都道府県でもこのような取り組みをしてくれればいいのですが。
とりあえず、「どこの窓口へ」という部分は他都道府県の方にも参考になるのではないかなと思います。
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特別支援教育の教材ナビ |
時々のぞいている「軽度発達障害フォーラム」というサイトがあるのですが (どちらかというと、掲示板等を通じて他の親御さんに情報提供する際の参考にさせていただいている)
滋賀県の助成金が出たということで 以前よりもずいぶん充実したサイトになっていて驚きました(^ ^)
で、そこにリンクが貼られていたのですが
特別支援教育の教材ナビ http://www.specialneeds.jp/
というのがありまして、 試しに「複数条件による検索」というのをやってみましたら これまで良いという評判をよく聞いた本とか 確かに「うちのニーズにあってそう」なものが結構ヒットしてきました。 個別―集団、実践的―理論的、という目安が表示されているのもなかなかいいです。
近頃はいきなり書店に行ってもどこから手をつければ…状態だし あきのすけの状態も少し落ち着いて 以前のような学習意欲が衰えているので(爆)
なかなかいいサイトだと思います。
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