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子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方・叱り方 |
『子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方・叱り方』 明橋大二 著
新聞の広告欄で見かけて、なんとなく気になって買いました。 「子育てハッピーアドバイス」シリーズは 以前から人気のある育児書だったのだけれど シリーズ第一号が出版されたのが、あきのすけが診断された年の冬。 「どうせ一般の育児書なんか、うちには何の役にも立たないのよ、ふんっ」 とひねていた時期なので、手にとって見もしなかったのです。
ところが。 シリーズ最新刊のこの本、 一般向けの育児書であるにもかかわらず。 私がこれまで、自閉症児に関わるコツとして学んできたことが、 次から次へと出てくるじゃありませんか。
自己肯定感の大切さ。 悪いところも受け入れる。 共感・傾聴の手法。 既にできていることをほめる。 ABAでいうところの、不適切行動の無視、適切な行動の強化。 肯定的な言葉かけ。 叱りすぎてしまう時は、要求レベルを下げる。 他児と比較しないで、過去のその子と比較する。 親が手本を示すこと。 くどくど叱らず、短い言葉で、理由を添えて。 人格を否定しない。 アイ=メッセージの使い方。
(もちろん本の中には、こんな専門用語は出てきません。 あくまで普段使いの言葉に言い換えてあります。)
これらのエッセンスが、4コマ漫画で解りやすく、 しかも×悪い例→○良い例、という ソーシャルストーリーの王道を行く手法で語られているのですから。
参りました。って感じです。
対象は乳幼児~小学校低学年ぐらいまでかな?と思うのですが、 障害「疑い」で子どもにどう接していいか解らないとか、 「うちの子発達障害なんかじゃないわ、信じないわ」とおっしゃるお母様方に 「とりあえず」オススメするのにとても良い本かもしれません。
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短い夏 |
涼しい地域に住んでいるので、 小学校の夏休みが短いです。 もう2学期が始まってしまいました。
両親の仕事の都合もあったりして 毎日淡々と学童に通い、 家で弟と遊んだり、あやとりやトランプをしたり、テレビを観たり。
夏休みらしいことといえば 週末に家族でプールに行ったのと 町内会の盆踊りに行ったのと お盆休みに慌てて一泊旅行に行って 水族館でイルカショーを見てきたことぐらいでしょうか。
私もあき父も、この地方出身でないので、夏休みは40日あるのが当たり前。 うんざりするほど遊び倒して、いろんな経験をして、8月31日は宿題の追い込みに泣いて。 っていうのが夏休みという感覚なので やっぱりどうしても物足りない気がしてしまいます。
地元の人に言わせると、短いからこそ気合いが入り中身の濃い充実した休みなのだそうですが。 あきのすけに関して言えば、 お友達と誘い合わせて、元気ハツラツ駆け回るってヒトじゃないしなあ。
まあでも、ゆっくり充電して、 優しい先生とお友達のいる・規則正しい・学校生活が懐かしくなったようです。 始業式の日、「また学校が始まって嬉しい」と、嬉々として登校していきました。 一学期の毎朝グダグダが嘘のようです。 このご機嫌状態をキープしてくれることを願うばかりです。
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自然と遊ぶチカラ |
あきのすけの通っている学童保育で、キャンプがありました。 私も今年はスタッフとして参加。 実は学生時代、サークルで小学生をキャンプに連れて行くというボランティア活動をしていたことがあるので 「もし雨が降ったら、暇つぶしにキャンプゲームぐらいやりますよ」 なんて言っていたのですが。
キャンプ場に着いて、お弁当を食べた後、午後の自由遊びの時間。 基本は子供たちがしたい遊びに、安全確保のため大人が付き添うという形。 指導員さんが子どもたちに声をかけて 「虫とりしたい人~」「はーい」4、5人の男子。 「アスレチックしたい人~」「はーい」低~中学年中心に10人ぐらい。 「お散歩したい人~」… 「いない?じゃあ残りの人(半数近く)は?」「しばらくノンビリしてる」 「じゃあ動く時は大人に声かけてね」 で、手を上げた子達はキャンプ場内に散っていったのですが、
何が悲しかったって、 残った子達、ブルーシートの上で輪になって、おもむろにトランプを取り出して遊び始めたのです。
雨に降られてバンガローの中で仕方なく、ならともかく。 いい天気。虫も鳴いてる。池もキラキラ光ってる。 このシチュエーションで、それかいっ!
私の(二十年前の)イメージでは、小学生って、野に放ったが最後 見失わないよう苦労するくらいのペースで走り出すものだと思ってた。 普段、テレビもゲームもない中で、いろんな遊びを考え出している学童の子たちだから あえて大人がお膳立てする必要なんかないだろうと思ってた。
今回、女子の参加者が多かったってこともあるだろうし 自然に飢えてる都会の子ではないから、キャンプ場なんて珍しくもないのかもしれない。 彼ら的にはメインの活動は日没後の肝だめしと花火だからかもしれない。
「子どもはかくあるべし」という押し付けをやっちゃいけない、 たとえその場にいるだけだって何か得るものはある。 あきのすけに対しては日々そう考えるように心がけているのだから 他のお子さんに対してだってそうなのかもしれない。 でもでも、思わずにはいられなかったのです。 「もったいない。あなたたち、何しに来たの?」って。
他の子と遊ぶペースが合わず、 誰かを誘ったり誘われたりもうまくできないあきのすけに付き合って 少しアスレチックをした後、遊歩道を散歩。 ウグイスがすぐ近くで鳴いたり 蝶やトンボが通り過ぎたり、足元でバッタが跳ねたり、 白や紫の花を見つけたり、キノコを拾ったり。 あきのすけは親の影響で、こんな森のお散歩が大好きなんだけど いまどきの子はこんなの楽しいと思わないのかなあ。 単に知らないだけなのかな。
せめて「ハンカチ落とし」にでも誘えば少しは盛り上がったかな、 なんて後から思ったのだけど。 なんだか釈然としない想いの残ったキャンプでした。
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